標準ゲージのご使用推奨温度は、-5℃~+45℃(相対湿度5~95%)であり、耐熱性能(H)を持つゲージでも環境温度が最高80℃までとなります。

これに対して、高温用隔膜式ゲージは受圧部温度が【180℃以上】になる流体の圧力測定に適しており、【最高250℃】まで測定が可能です。

耐熱性能を得るための工夫

 
◆その1 隔膜部◆

標準ゲージでは測定流体を直接感圧部(ブルドン管)に導きますが、
流体が腐食性を有するもの・粘度が高いものですと、感圧部に腐食が
発生したり目詰まりを起こしてしまい、測定ができなくなってしまいます。

測定流体と感圧部の間に膜を設置し、内部を液体で満たすことによって
測定流体がダイレクトに感圧部へ接触することを防いでいます。

◆その2 放熱管部◆

高温用隔膜の要ともいえる部位で、流体内の熱を外部に逃します。
材質は熱伝導率が良く、腐食にも強いステンレス製です。

流体温度によってL=90またはL=190のいずれかになり、内部には
高温用シリコンが封入されています。

ご使用中は高温になりますので、熱傷には十分にご注意下さい。

◆その3 表示部◆

高温に耐えうるように感圧部はステンレス製となっており、
指示針は0調針になります(標準仕様)。

・標準仕様は内枠、外枠とも樹脂密閉(熱硬化型フェノール樹脂)に
 なりますが、ABS樹脂、金属密閉型、屋内型も製作可能です。
 (写真は屋内用鉄ケース)

・製作可能な圧力レンジに制限がございます。